世の中便秘に悩む人は多いようですが、実はこの便秘、血糖値を上げる要因になります。

 

 何故便秘が血糖値上昇の要因になるのか?。答えは腸内細菌にあります。

腸内細菌と血糖値の関係

 腸内細菌はその名の通り、腸の中に住む細菌で、大きく分けて

 

 ・善玉菌
 ・悪玉菌
 ・日和見菌

 

 の3種類があります。これらの細菌が腸内に分布する様子が花畑のように見えることから、腸内フローラと呼ばれます。悪玉菌が増加し、腸内フローラのバランスが乱れると、血糖値が上がりやすくなるのです。

 

米イリノイ大学が糖尿病の発症リスクの高い男性を対象とした調査で、血糖コントロールと腸内細菌には強い関連があることが示された。

引用元:腸内細菌が糖尿病リスクに影響 腸内環境が血糖値コントロールに関与

 

順天堂大学の研究チームは、2型糖尿病患者では腸内フローラのバランスが乱れやすいことを確かめたと発表した。腸内フローラが乱れることで、腸内でのみ生息しているはずの腸内細菌が血液中で検出され、炎症を引き起こしている可能性があるという。

 

〜中略〜

 

サイトカインとは、細胞から放出され、細胞間の相互作用を媒介するタンパク質だ。炎症性サイトカインが微小な慢性炎症を引き起こすことが、糖尿病のインスリン抵抗性の原因になる。


引用元:腸内フローラがインスリン抵抗性の原因 腸内細菌が炎症を起こす

 

 つまり、

 

1.腸内フローラのバランスが乱れて悪玉菌が増加
2.悪玉菌が血液中で検出、炎症を起こす
3.炎症性サイトカインがインスリン抵抗性を引き起こす

 

 と言う現象が起きていると考えられる。そして、この腸内フローラのバランスを乱す原因の一つが便秘。便秘になると腸内に便が長時間留まり、その結果悪玉菌が増えてしまうのです。更に、便秘の原因の一つが悪玉菌の増加であるため、益々便秘が悪化する悪循環に陥ってしまいます。

 

 血糖値のコントロールに取り組んでいるのに、思うような効果が出ないと言うとき、便秘が原因かも知れません。

悪玉菌の増加を知るには?

便秘と言っても、一時的なものもありますし、悪玉菌が原因でない場合もあります。自分の腸内に悪玉菌が増加しているのかどうか、知るためにはどうしたら良いでしょうか?。

 

大原薬品工業の「けんこう名探偵」によると、腸内に悪玉菌が増えると

・肌が荒れる

血液を介してめぐる毒素が肌にダメージを与え、肌荒れやニキビの原因になる。

 

・免疫力が低下する
外部の敵から身を守る免疫システムを担うのは白血球の一種のリンパ球。小腸や大腸にもっとも多く、腸管免疫と呼ばれている。
腸内細菌のバランスがくずれると、腸管免疫の働きが低下するので、口内炎、カゼなどの感染症、大腸がんを発症しやすくなる。

 

・生活習慣病を引き起こす
腸内環境が悪くなると、代謝がスムーズに行われなくなるので、太りやすくなったり、生活習慣病を発症させる原因になる。

 

・ウツな気分になる
腸内細菌は、幸福感やポジティブな思考をつくるセロトニンやドーパミンの合成にもかかわっている。腸内環境が悪いと、これらをうまく合成できないのでウツな気分になりやすい。

 

・便秘が治りにくい
便秘が続くと腸内環境が悪化する、腸内環境が悪化すると便秘が治りにくいという悪循環におちいる。


引用元:大原薬品工業:「けんこう名探偵」- ワン太郎が教える「健康のヒミツ」vol.3(5)-

 

と言った症状が現れると言う事です。肌が荒れたり、口内炎になったり、風邪をひきやすかったり、鬱な気分になったり、急に太ったり便秘が長引いていたら、悪玉菌が増えている可能性があります。

 

また、沢井薬品のサワイ健康推進課によると、

腸が疲れると、3つの機能が低下します。@食べ物を消化・吸収する力、A水分を回収する力、B便を体外に排出する力です。

腸の状態は外からは見ることができませんが、便秘や下痢、臭いおならがよく出るといった状態は、「腸疲労」のサイン。臭いおならや便秘は、食べ物を消化・吸収する力が低下した結果、腸内環境が乱れ、悪玉菌が優位になることで発生します。

 

〜中略〜

 

・野菜や果物をあまり食べない
・外食が多い
・1日3食とらないことがある
・甘いものをよく食べる
・お酒を飲む機会が多い
・水分はあまりとらない
・運動不足気味
・食後、下腹がポッコリ出る
・睡眠時間が6時間以下
・最近、ストレスを感じることがある

 

チェックの数が1〜3個の人は「腸疲労予備軍」、4〜7個なら「やや腸疲労」、8個以上だと「超腸疲労」と考えられます。


引用元:おなら、便秘、下痢は「腸疲労」のサイン | 月別テーマ | サワイ健康推進課

 

血糖値が高く、これらに心当たりのある方は速やかに対策をとるべきです。

便秘と血糖値を同時に対策

 便秘を解消するには、当たり前ですが原因を取り除くことです。その為に必要なのは

 

 ・バランスの取れた食事
 ・適度な運動
 ・6時間以上の睡眠
 ・ストレス対策
 ・便意を我慢しない

 

 事です。特に食事は重要で、最初に食物繊維を多く含む野菜類や茸、海藻などを食べることで食後血糖値の上昇を抑える効果と、便秘の改善効果を同時に期待できます。

 

 食物繊維には血糖値の急上昇を抑える効果と、便の量を増やして腸の蠕動運動を促す効果、そして腸内の善玉菌を増やす効果があるからです。

 

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